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■復活までの日々■

○2000/04/25

事故の詳細は詳細状況を参照されたし。車のダメージはデカいが、身体には一切ダメージが無かったのが不幸中の幸いだった。
ローダーに乗ってディーラーへ入庫。費用はカード清算できたので助かった。営業、サービス問わず、手の空いている人が黒森号を取り囲む。フレームへのダメージが心配との声が聞こえる。修理をお願いして重い足取りで帰宅する。
電車の中で保険屋から電話有り。ある程度の修理費用負担の可能性もあるとのこと。さらに気が重くなる。
帰宅してすぐに爆睡……すぐに携帯の着信音に起こされる。引っかけたトラックの運送会社の事故係の人から。淡々と事務的に処理を進めていく姿勢が逆に安心感を覚える。その後、事故を起こしたドライバー、そのドライバーが所属する営業所の所長さんからも電話有り。寝入り端を起こされたついでに保険屋に電話して今後の対応を確認、必要書類等をFAXして、軽く飯を食って本格的に爆睡する。

○2000/04/27

保険屋から連絡有り。とりあえず修理費用は全額保険で賄えるとのことで一安心。
ついでにディーラーに電話する。土曜日に出向いて車のダメージの状態、修理内容の確認、こちらの希望をを伝えることにする。
事故成金への画策を密かに始める(笑)

○2000/04/28

ブロックの落とし主を探し出せないか、もしくは、ブロックが落ちていたという事は道路管理に問題があったということを突っ込めないかを保険屋に確認してみる。
まず、落とし主がわかれば過失責任を問うことは簡単。しかし警察が本格的に動くのは人身事故の場合で、今回のような物損事故では難しいとのこと。
道路管理の問題は、仮に一車線を完全に塞ぐようなものが数時間放置されていたというのなら過失があるが、ブロックのような回避が容易なものであり、どれくらい前から落ちていたかを証明できないので管理責任を問うのは困難。
またどうしてもというのなら落とし主を探したり、管理責任を問う方向で動くこともできるが、時間と労力に見合った結果が得られる可能性は極めて低いとのこと。
このような不測の事態に備えるために任意保険が存在するというのが保険屋側の見解らしい。
しかし、こちらの言い分が通る可能性が皆無というわけではないので、一応、関係各所に話を通してみるとの返答をもらうことはできた。さて、どうなることやら……

○2000/04/29

友人の都築由浩氏に運転手を頼んでディーラーへ出向く。トランクに積んだままになった荷物を受け取りに行ったのだが一番必要な荷物が無い。どうやら下ろし忘れたらしい。黒森号は既に板金屋に移されているうえ、祝日のため板金屋が休みで連絡が付かない。おまけにディーラーは月曜日が休みである。早急に手配してもらうように頼んでおいたが、月曜日に直接板金屋に連絡した方が早そうである。
肝心の黒森号の症状だが、詳しい修理見積もりが出るのは連休明けになるとのこと。ただ過去の事例によると、後方からのダメージを受けたZ3のほとんどはセンタートンネル後部に多大なストレスがかかり、クラックが入ることも少なくないとか(最初はこの部分を「少ない」と書いてしまったので修正更新します)。修正可能範囲の歪みであったとしても車体強度は極端に低下するので、修理費用+追い金で買い換えるケースがほとんどらしい。正直、頭が痛い話であるが、このへんは週明けに保険屋に相談してみることにする。
その後、奈良工房のTKS氏を訪ねる。E21 318iを黒森号復活までの足として借りることになった。連休中の足ができたのは非常にありがたい。氏のご厚意には感謝の言葉もない。自宅までE21でのドライブを楽しんでいると少し気持ちも晴れてきた。

○2000/04/30

E21 318i せっかくの休日、足も確保できたのでE21に乗って近所のホームセンターへ買い出し。やっぱり足があるとないとでは大違いであることを実感。嬉しくなったので写真撮影までしてしまった。
この機会に不動になっているGSX400S刀のレストアをしようと思いつく。バッテリーが完全に死んでいるので、とりあえずブースターを繋いで始動を試みるが……セルモーターまでご臨終のようである(涙)根性も体力も無いのでレストアはまたもや無期延期とする。そろそろ刀をどうするかも真剣に考えるべきかもしれない……

○2000/05/02

保険屋から連絡有り。道路の管理責任の問題はやはり問うことは困難とのこと。またブロックの落とし主がわかったとしても、他の車が回避していることが証明されればこちらの前方不注意ということになるので余計な事はしないほうが得策だとか。素直に保険処理するのが確実に実入りがあるというので、それに従うことにする。
ディーラーから連絡有り。荷物はやはり板金屋に置きっぱなしなっていたらしい。自宅まで届けるとのことだが連休中はほとんど留守になるので、比較的時間に余裕がある3日にディーラーまで取りに行くことにする。ついでに修理見積もりの経過報告を確実にしてくれるように念押ししておく。

2000/05/03

ディーラーへ残りの荷物を取りに行く。修理見積もりはまだ何とも言えない状態らしい。連休明けにはわかるらしいが……とりあえず連休中は車のことは忘れて遊びまくることにしよう。

○2000/05/08

GWも終わり忙しい日常が戻ってきた。
事故前に発注したZ3 2.8用のスタビが届く。ちと悲しい(涙)

○2000/05/09

ディーラーから連絡有り。大まかな見積もりが出たとのこと。金額は……車両保険に入っていてよかった(笑)肝心の車体へのダメージの詳細を聞くが、相変わらずはっきりしない答えしか帰ってこない。板金屋から直接連絡をもらうことにする。
しばらくすると板金屋から連絡有り。外装はグチャグチャだがフレーム自体のダメージは軽微らしい。修正でほぼ完全なコンディションに戻るらしい。ただ、足周り以外にダメージが無さそうに見えた右前部も、ストラットの突き上げでボンネットが少し浮き上がっているらしい。ライト類も見えない部分が割れているとのこと。高速でブロックに乗り上げた際の衝撃の大きさを物語っている。
一番気がかりだった点が明確になったと共に、完全復活の兆しが見えてきて一安心である。

○2000/05/13

板金屋へ黒森号の様子を見に行ってみる。
ダメージを受けた外装を外して修理待ちの状態である。
事故直後には気が付かなかったが確かにボンネットに小さな膨らみがある。わかりにくいかもしれないが下の画像がそれである。ブロックを踏んだ衝撃でアッパーストラットが盛り上がり、ボルトが突き上げる形になったらしい。左に比べると右側のストラットが丸く盛り上がっているのが肉眼でも見て取れるが、これは完全に修復可能とのこと。ヘッドライトは鼻面を壁に擦り付けた影響で、取り付け部分が欠けたりヒビが入っていたらしい。
続いてマットを剥がしたトランク内のメインフレームを見せてもらったが、目に見えるような歪み等は無いようだ。セダンやクーペに比べるとZ3のフレームは相当に頑丈で、真後ろから追突されない限り致命的なダメージを受けることは少ないらしい。また当たった角度が上手い具合にフレームを避けていたこと、衝撃のほとんどをバンパーで吸収できて残りは外装へ拡散したことで、見た目は大きく破損しているが中身への影響はほとんど無かったとのこと。
実際に車を前にして詳細な説明をしてもらえた。これなら安心して修理を任せることができそうだ。一通りの状態を説明してもらってから、いよいよ成金計画発動である(笑)まず、破損したライト類をホワイトウインカーにできないか聞いてみたところ、あっさりOKが出た。フロント、リア、サイドマーカーをセットにして保険で賄えるとのこと。また黒森号が履いていたOZスーパーツーリスモは絶版らしい。タイヤと合わせて一台分の見積もりを出すので、モノはこちらで好きにしていいとのこと。さて、次の靴は何にしようか……
ちなみに板金屋でも柿本のマフラーは大ウケだったらしい(笑)

○2000/05/20

そろそろ更新するネタも無くなってきた感じ(笑)
ディーラーから試乗会の招待状が届いた。試乗車種を見るとMクーペがある。特に予定も無いので行ってみることにする。午前中の雨の影響で思っていたよりも人出は少ない。ちょうど私の担当セールスがいたので試乗の段取りをしてもらう。初めて体験するMパワー。ちょい乗りでもすべてにおいて別物であることがよくわかった。乗ったら欲しくなるかと思ったが、逆に乗り手の役不足を感じてしまった(笑)
続いてZ3 2.0MTにも乗ってみた。黒森号がエアクリーナ、マフラーの影響で低回転域がスポイルされていることを差し引いても、やはり6発になった分、低速トルクは太くなっているように感じた。また、シフトフィールが1.9より格段に良くなっている。短くてカッチリしていてMクーペとほとんど変わらない感じだ。2.0になってシフトレバー変わったのかな?気のせいだったりして(笑)
冷やかしのつもりで行ってみたが結構楽しめた。
ちなみに担当セールス氏は私が乗っていったE21に興味津々だった(笑)

○2000/05/27

板金屋へ黒森号の様子を見に行く。
ちょうど塗装の全行程が終わったところで、これから磨きに入るところらしい。前回見せてもらうのを忘れていたフロント周りの破損パーツを見せてもらう。軽く鼻先を擦っただけだと思っていたら、バンパーにもかなりのダメージがあったようだ。再使用できないくらいの変形が見られるが、これのおかげで車体が無事だった事を考えるとありがたいパーツである。
今後の予定は、来週中にディーラーへ移送、足周りの修理にかかる予定。
板金屋の片隅に修理が終わったばかりというエストリルブルーのZ3 1.9があった。Mロードスター顔、リアはMテクエアロにDTMタイプのマフラー、Mロードスター用サイドミラー、適度に落ちた車高と定番のモディファイが施されている。板金屋のオヤジさん曰く、Z3 1.9は大抵どこかいじった車が入庫してくるとのこと。ということはいじっているヤツほど刺さるヤツが多いってコトか?(苦笑)

○2000/05/28

昼過ぎにZ3 Club会長ののりくんから電話。受け渡しするものがあったので、KAMI Station 箕面店で落ち合うことにする。
梅田周辺の渋滞に巻き込まれたため約束の時間に少し遅れて到着。約束の品を渡して、先日入手したアルミ製インダクションボックスを見せびらかす。国産系チューナーのARCとR.S.AIZAWAが共同開発したという逸品。KAMIの店長も出てきてあ〜だこ〜だと散々こねくりまわす(笑)久しぶりに車談義に花を咲かせた一日だった。

○2000/05/29

カードの利用明細が届く。先月は少々無駄遣いが多かったのに加え、レッカー費用の引き落としも重なっている。マイナスにはならないものの、引き落とし後は給料日まで一文無しになってしまう(涙)

○2000/06/01

レッカー費用だけ先に清算してもらえるように保険屋に泣きつく。
早急に処理してくれるとのありがたい返事。大笑いされたけど……(^^;

○2000/06/03

ディーラーへ出向く。
予定では足周りの修理に取り掛かっているはずだったが、到着が遅れているパーツが数点あるためまだ板金屋にあるとのこと。そういう事情なら仕方ない。
ついでに今後の対応の確認と打ち合わせをする。まだ詳細な診断が終わっていないので仮定の話であるが、こちらが思っていたよりも交換部品の点数は多いようだ。本当に車両保険に入っておいて良かった……

○2000/06/13

ディーラーから連絡有り。
板金作業が終了して足周りの診断に取り掛かったとのこと。とりあえず組み込んでもらうノーマルのショックとバネ、ノーマルタイヤを土曜日に持っていくことにする。復活までもう少しの辛抱だ。

○2000/06/17

ノーマルのショック、バネ、タイヤをE21に積み込んでディーラーへ出向く。
板金が終了した黒森号を見せてもらう。よく板金で塗り直した部分は色が違っていると言うが、私はその辺がすごぶる鈍いので全然わからない(笑)ホワイトウインカーも入って完全に修復されているので十分満足である。
足周り交換のついでにロアアームブッシュをM3Cのものにしてもらうように頼む。これは近いうちに交換しようと思っていたので、保険で賄えるならラッキーってものだ。
とりあえずあと1週間から10日で修理は終わるとのこと。

○2000/07/01

一週間から10日で足周りの修理が終わると言われたが、ディーラーからは一向に連絡がないのでこちらから連絡してみる。またパーツ待ちで遅れていたが、朝の便で届いたので夕方には修理が終わるとの事。「遅れるなら一言連絡しろ」と言いたかったが、とりあえず修理が終わるというので夕方に出向くことにする。
久しぶりに黒森号と対面。ボンネットのMラインも無くなり、高い車高にノーマルホイールがなんとなく恥ずかしい(笑)ホワイトウインカーを入れて妙にさっぱりした顔つきになっていた。サービス担当に修理箇所を聞いてみると、驚くことに足周りにダメージは皆無に等しかったそうだ。アライメントを測定してもほとんど誤差が無かったらしい。おそらくホイールが割れて、アッパーストラットが盛り上がった事でほとんどの衝撃を吸収してしまったのだろう。しかし外見は問題なくてもショックの内部構造にダメージが無いとは言い切れないという理由で、右フロントのショック交換だけは保険で認められる事になった。あくまでコレは理由であり、ショックは問題なく使えるであろうとのこと。
交換したショック4本、バネ4本をトランクに、無事だった左側のタイヤ2本を助手席に押し込んで(比喩でなく本当に押し込むことになった(^^;)運転席に座る。2カ月降りのZ3、こんなに低かったか?と一瞬思う。この2カ月で身体がE21に慣れてしまったらしい。これまた極端に短いシフトストローク(自分で改造したくせに(^^;)に一瞬戸惑いながらも、いつもの黒森号の爆音を聞いているとやっぱり自分の車は落ち着くものだと痛感した。
その足でタイヤ屋へ行き、新しいタイヤを注文してくる。来週には入荷するとのこと。ホイールはすでにStudieから届いている。それまではノーマルホイールで我慢だ。新しい靴はSPEEDLINE CHAMP RにADVAN NEOVAに決まった。
このまま峠に持ち込みたい気分だったが、荷物が多いので今日は真っ直ぐ帰って、完全復活の作業予定でも考えることにしよう。

○2000/07/02

完全復活計画第一段として、ボンネットのMラインを復活させる。やっぱりこれがなければ黒森号じゃない(笑)いつもの顔に戻って一安心。
夕方からは個人売買で入手したE34のフロントストラットAssyとマスタシリンダを受け取りに行く。キャリパーとマスタシリンダだけでも流用できれば、フロントブレーキはかなり強化されるはずだ。その他にやらなければならない作業は山ほどあるので、当分は退屈しないですみそうだ。
帰宅後、ディーラーのチョンボ発見。集中ドアロックが機能していない。ということは、昨日今日と助手席側はロックしないで放ったらかしにしていたことになる。週明けすぐにクレームをつけることにする。

○2000/07/07

完全復活計画第二段、シフトとサイドブレーキのブーツを作りなおす。
これまではグレーのスウェード革で作った物を着けていたが、ステアリングが黒のスウェードになったので、それに合わせて黒のスウェード革で作りなおしてみた。
前回はノーマルを参考にして適当に型紙を作ったが、今回はノーマルをバラして型紙を作ったのでサイズもピッタリ。こうなったらノブもスウェードで張り替えたくなったが、今日はとりあえず見送り。そのうちやってみよう。

○2000/07/08

ドアロックの不具合を直してもらいにディーラーに行こうとしたら……
セルが回らない(涙)
イグニッションをオンにしてもメーター周りのイルミネーションが点灯しない。これはバッテリーだと思い、ブースターを繋いでみる。イルミは点灯したがセルはウンともスンとも言わない。完全にバッテリーがご臨終のようである。
すぐにディーラーに電話。バッテリーを持って駆けつけてくれるとのこと。
バッテリーを交換してめでたし、めでたし……とはならなかった。
前回の入院でバッテリー消費量が異常に多いことがわかっていたらしい。ナビの取り付け不良ならいいが、漏電している可能性もあるのでしばらく再入院して精密検査を行った方がいいとのこと。そういう検査結果が出ているのなら、引き渡しの時に一言あってもいいと思うが……
ナビの電源を常時電源から取っているのではと疑われたが、取り付けから約一年、一度もバッテリー上がりの症状は出ていない。もし常時電源からメイン電源を取っていたら、もっと早く同様の症状が出ているはずである。
確かにナビを追加しているので、ノーマルに比べてバッテリーに負荷がかかっているのは事実だろう。しかし入院までは週に最低一回必ずエンジンを回していたのでバッテリーの不調はまったく無かった。少々弱り気味だったバッテリーが2カ月の入院の間、ほとんどエンジンを回すことなく放置されたためにトドメを刺されてしまったと私は思うが……
本当にどこかで漏電していたら怖いので、再入院して徹底的に精密検査をしてもらうことにする。来週末にはZ3 Clubのオフミもあるので、なんとか間に合わせてくれと念押しして黒森号を送り出す。
今、自宅のガレージにはディーラーの営業車であるミニカが納まっている(^^;

○2000/07/15

本日、再退院。
結論から言うと、完全にディーラー(板金屋)の作業ミスである。
トランク内のライトに常時電流が流れ続けるような結線がされていた事が原因。そりゃバッテリーもあがるってモノだ。担当サービスはチェック漏れを詫びてくれたが、先週、別のサービスが車を引き取りに来た時にバッテリー消費量が多いことがわかっていると言っていたはずだ。そのことを伝えると、そんな話は全然聞いていないと言う。どうやら現場レベルで個体差、もしくはナビの取り付け不良との判断が下されたらしい。確かにユーザーがナビやオーディオの取り付けをして予想以上の負荷がかかることは少なくないと私も思う。それならそれで早めに一言あればそれなりの処置をユーザーレベルでもできると思う。その当たりを突っ込むと更に平身低頭、う〜ん、ちょいといぢめすぎたか(^^;
ドアロックの不良は単なるヒューズ切れが原因だった。これで完調に戻っていることを担当者共々祈りつつ、ディーラーを後にする。
帰宅後、タイヤ交換。
車高は高いままだが、SPEEDLINE CHAMP-Rを履くとワルっぽい雰囲気になって、なかなか私好みである(^^;
ついでにタイヤの重量を計ってみた。
ノーマル(15inch):17kg、CHAMP-R+NEOVA(17inch):21kgであった。
ヘルスメーターを使っての計測なので、測定値はあくまで目安である。元々CHAMP-Rは重いと聞いていたのでこんなものかというのが正直な感想である。超軽量を謳っているホイールはどれくらいのものか、ちょっと気になってきた。