ミッションマウント交換
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ただのゴムの塊に見えるが、トランスミッションを支えて振動を吸収する役割を一手に担っているのがミッションマウント。ミッションはエンジンほど重くないが、それでも経年で劣化は進むもの。振動や駆動ロスが大きくなるのはもちろん、マニュアルミッションの場合はシフトフィールにも大きく影響してくるので、定期的な交換が必要となる。エンジンマウントとミッションマウントは同時に交換するようにしておけば、作業の手間も省けてクルマの健康のためにも良いと考えている。
こちらもエンジンマウントと同様、E36 M3用を使うことで、実質的な強化マウントになる事を狙ってみた。ミッションマウントが強化される事により、シフトフィールがより良くなることを期待しているが、さて、どうなるか???
【注意】
以下の作業内容には肝心な記述が抜けていたり、詳細なデータが記載されていない場合がある。
黒森の作業手順を鵜呑みにしないで、必ずサービスマニュアル等で手順、締め付けトルクなどのデータを確認してから作業を行うように!
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1. ジャッキアップ
四輪ともジャッキアップして、しっかりとウマをかけておくこと。車体の下に潜っての作業になるので、ジャッキだけでクルマを支えるのは厳禁!
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2. 車体下に潜ってナットを外す
赤丸で囲んであるのがミッションマウント。上下2カ所のナットを外す。ロックナットではないので再利用できるが、ボルトやナットにも経年劣化はあるので新品を調達しておいた。
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3. ミッションを持ち上げる
マウントが取り出せるまで、ジャッキでミッション本体を持ち上げる。ここも油圧ジャッキではなく、手回しのパンタグラフジャッキを使った方が、取り付けの時に楽になる。
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4. 新品のマウントとの比較
左が新品なのは言うまでもない。右の使い古したマウントは明らかに潰れている。
6気筒用のマウントに交換するのだが、見た目はまったく同じに見える。材質が4気筒用よりも硬くなっているのだろう。
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5.新しいマウントを取り付ける
取り外したのと逆の手順でマウントを取り付け、ナットを規定トルクで締めたら交換終了。
作業自体は非常に簡単。30分もあればすべての作業が完了する。
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交換後のインプレッション
エンジンマウントも同時にM3用に交換したので、ミッションマウント単体での変化はわかりかねるが、振動が増えた原因になっているのは確実だろう(^^;
一番期待したシフトフィールはさほど変わらず。シフトリンケージのガタの方が大きく影響しているのだと思う。リンケージ周りの部品も調達済みだが、かなり面倒な作業になるので、いつ作業するかは未定(^^;
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