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■黒森1号■

●Customize●
 Exterior
  M line
  タイヤ&ホイール
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 Interior
  インテリア
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  ペダル
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  ETC
  ロールバー
  ナビ
  オーディオ
 Engine
  エンジンルーム
  ウォッシャータンク
  エアフィルタ

●Trouble●
 ボディ小キズ補修
 ラジエータ
 サイドエンブレム脱落
 純正シートのガタつき
 トランク雨漏り
 
●Maintenance●
 リアアッパーマウント交換
 ドアウィンドウ調整
 エンジンマウント交換
 ミッションマウント交換
 エアコンベルト交換
 オルタネーターベルト交換
 ベルトテンショナー交換
 ウォーターポンプ交換
 フューエルフィルタ交換
 
●Tips●
 ネジはどこ?
 リア小物入れ脱着
 純正オーディオ脱着
 センターコンソール脱着
 グローブボックス脱着
 ハンドルコラム脱着
 メーターパネル脱着
 純正シート脱着
 



黒森1号

BMW Z3
1997年8月製造 ディーラー車 5MT LH 1.9リッター
1997年12月に新車で購入。我ながら思い切った買い物であったと思う(笑)
最近の車だけあって事故以外では壊れることはほとんどなかったが、
さすがに車齢10年近くなると、あちこちガタが出始めてきた。
黒森のシュミで流行とは無縁の妖しい改造の数々を施され続けている。
ハズしブランド、ワンオフ、自作パーツが黒森風味のキモ。

■Z3という車のコト
詳しいスペックなんかはBMW Japanあたりを見てくだされ。確か認定中古車のページに歴代モデルの諸元一覧があったと思います。

オープン2シータ−で「ロードスター」なんて名前がついていると、いかにも峠を軽快にヒラリヒラリと駆け抜けていきそうなイメージがあるが、現実はそんなに甘くはない。カタログからは読み取れない「こんなはずやなかったのに!」がたくさん出てくる。黒森が今までに感じた事、他のオーナーから聞いた不満を簡単にまとめてみよう。

車重
Z3はこのカテゴリーの車としてはかなり重い。車体剛性を確保するために補強が増えてしまうのはオープンボディの宿命ではあるが、その分を差し引いて考えても重い。比較的軽量とされる4気筒の1.9でも、カタログには「重ッ!」と言ってしまうような数値が書かれてある。6気筒モデルの後期型は言わずものがな……ライトウェイトスポーツをイメージしていると見事に裏切られる事は確実である。

エンジンパワー
「重けりゃ馬力でカバーすればええやん」と思ってしまうが、これまたカタログには貧弱な数値が記載されている。馬力でブイブイ言わすような性格の車ではないのはわかっているが、仮にも「スポーツカー」なのだからもう少し何とかならんのかというのが本音。単純にパワーを求めるならMロードスターという選択(値段の事は考えない(^^;)もあるが、Z3のボディに300馬力以上のエンジンというのは少々(かなり?)オーバースペックの感が否めない。もし黒森が乗ったらパワーに振り回されて刺さるのがオチだろう(^^;

足周り
足周りの基本的なコンポーネントはE36 318tiと共通である。良く言えば熟成された、悪く言えば古臭いストラット+セミトレ。よく「E30の流用でコストダウン」なんて言われるが、実はこの形式、マルニ以前のBMW 1500で既に採用されていた非常に長い歴史を持つサス形式である。一時期は各国の車メーカーが真似をした足周りが悪いわけが無い!……とは言えない。ノーマルでは味付けが柔らかすぎる。市販のスポーツタイプのサスキットに交換するとリアのバタつきがひどくなる。見た目だけのシャコタンなら簡単だが、乗り心地や走りを突き詰めようとすると、結局、アライメント等をトータルに考えたワンオフの足周りを作る以外にないという結論に達する。ある程度の「妥協点」が非常に見い出しにくい難儀な足周りである。

内装
内装に関する不満もよく耳にする。ベーシックモデルは無塗装樹脂の黒一色になる。黒森はこのシンプルな内装がとても気に入っているのだが、豪華さや華やかさに欠けて安っぽいとする意見が一般的なようだ。年式が新しくなるとクロムメッキの部分が増えたり、毎年のように豪華仕様の限定車が乱発されたのはそのためか。

ライバル
Z3と同じカテゴリーで比較対象となるのが、マツダロードスター、ホンダS2000。輸入車ならポルシェボクスターとメルセデスベンツSLKか。
軽快さはマツダロードスターの方が上。車の総合的なポテンシャルはS2000の足下にも及ばない。豪華さとかステータスが欲しいならボクスターかSLKにしときなさい。以上が黒森の率直な意見である。

こうして書いてみると、Z3ってなんとも中途半端なポジションにいるのがよくわかる(笑)

ほな、なんでそんな車、買ったんや?
もうこれは魔が差したとしか言い様がない(^^;
ガキの頃からの憧れのドイツ車で、なんとかギリギリ手が届く値段で、MTが選べて、誰が見てもスポーツカーに見える。
それがZ3だったわけ。
ここまで書き連ねたように不満はいっぱいある。しかし、不満がまったく出ない車も存在しない。
それだけ自分好みに仕上げていく楽しみがあるということだ。
ロングノーズ・ショートデッキのスタイリングは黒森のほぼストライクゾーンを突いている。
峠やサーキットを攻めると不満だらけだが、普通に街乗りしたり、ちょっと元気に走る分には必要十分な動力性能を備えている。BMWのキャッチコピーである「駆けぬける歓び」は十分に感じる事ができると思う。

今となっては「なにわ 5X」の二桁ナンバーが自慢のタネだったりもする。いずれ二桁ナンバーをほとんど見かけなくなることになるだろう。それまで実動状態をキープして、OldTimer誌の「どっこい生きてる未再生原形車」のコーナーに掲載される、というささやかな野望も芽生えてきている(笑)
……あ、事故ってるから「未再生」ちゃうやん(^^;