トランク雨漏り
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少し前からトランクの中が妙に湿っぽかった。確実にどこかから雨漏りしているな〜と思いながら、面倒なので放置していた(^^;
とは言うモノの、あまり放置しておくのもアレなので、重い腰を上げて修理してみた。
【注意】
以下の作業内容には肝心な記述が抜けていたり、詳細なデータが記載されていない場合がある。
黒森の作業手順を鵜呑みにしないで、必ずサービスマニュアル 等で手順、締め付けトルクなどのデータを確認してから作業を行うように!
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1.放置していた結果(^^;
バッテリーが収まるスペースに、た〜っぷり水が溜まっている。
トランク左側にある窪みも同様。
このテのスペースには水抜き穴があるはずなのだが、それらしい穴にはグロメットがはめ込まれて、ご丁寧にコーキングまでされていた。
雑巾で水をふき取り、致命的なサビが出ていないコトを確認して一安心。
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2.雨漏りの原因はココ
アンテナ付け根のグロメットがボロボロになっている。
十数年の間、風雨に曝されていたパーツだから仕方ないかもしれないが、ここまで朽ちなくてもええんちゃうの?ってのが本音だったりする。
とは言うものの、原型が消失するまで朽ち果てた個体を見たことがあるから、この程度ならまだマシな方かもしれない。
次の作業に移る前に、アンテナは取り外しておく。
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3.トランクの内張りを剥がす
文句を言っても始まらないので、修理に取りかかる。
まずはトランク左側の内張りを取り外す。
2箇所のピンを外せばめくることができる。向かって左側のピンは90度回すことで外れる。右側のピンは内張り剥がし用の工具でコジってやる必要がある。マイナスドライバやラジオペンチでも代用できるが、やはり専用工具の方が圧倒的に作業は楽になる。
場合によってはテールランプや周囲の内装も剥がした方が作業がやりやすくなるかもしれない。そのあたりは臨機応変に。
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4.アンテナを外す
内張りをめくると、アンテナの受信部がある。
まずはアンテナに繋がっている同軸ケーブルと、電源コネクタを外す。(真ん中の赤丸2箇所)
続いて、受信部を固定してるボルト(右側のボルト、7mmソケットが必要)と、画像ではケーブルの裏に隠れて見えないナット(左側の赤丸の部分)を外す。
これで受信部はフリーになるので、左右に揺すりながら引き抜くことができる。
グロメットが朽ち果てているとは言え、根本はボディパネルにしっかり食い付いている場合もあるので、かなり力が必要な場合もある。グロメットの外に出ている部分を切っておくのもいいかも。
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5.取り外したアンテナとグロメット類
アンテナ受信部とグロメットの位置関係は画像のようになる。
外側のグロメットが朽ちていても、内側のインナーカバー(蛇腹状のゴムパーツ)は意外と大丈夫なようだ。
黒森は念のために外側と内側、両方のパーツを用意しておいた。ディーラーで購入しても2つで1000円程度の価格だ。
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6.外側のグロメットの状態
外に見えている部分だけでなく、内部も完全に割れている。ボディパネルとかみ合う切り込みの部分もほとんど無くなっている状態。
これでは雨がダダ漏れなのも納得。
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7.新しいグロメットを装着
パネルに付着した古いグロメットのカスや、汚れをきれいに拭き取ってから、新しいグロメットを装着する。
切り込みがパネルにかみ合うようにはめ込む必要があるが、これが結構固かったりする(寒い時期は特に固い)。こんな時はグロメットをドライヤーで少し暖めてやり、台所用洗剤(ママレモンとかその類のヤツ)をちょいと塗っておけば、スルっと入ってくれる。
台所用洗剤は固いゴムや樹脂パーツを押し込むときの必需品。少々はみ出しても後でふき取りが簡単だし、何よりも樹脂を浸食しないので安心して使える。
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8.外した部品を元に戻し、アンテナを着ける
後は外した部品を逆の順番で組み付け、ラジオがきちんと受信できることを確認して交換作業完了。
この後、洗車してトランクに雨漏りが無いことを確認できたので、目的は達成できた。
ここまでやって、実はハイマウントストップランプから漏ってました……というオチも考えられたわけで(笑)
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