ホーム 自己紹介 事故紹介 黒森号 業務日報 黒森のおすすめ本 土木研究会 リンク サイトマップ

黒森1号

●Customize●
 Exterior
  M line
  タイヤ&ホイール
  サスペンション
  マフラー
  HID
  ブレーキ
 Interior
  インテリア
  シート
  ペダル
  ルームミラー
  ETC
  ロールバー
  ナビ
  オーディオ
 Engine
  エンジンルーム
  ウォッシャータンク
  エアフィルタ

●Trouble●
 ボディ小キズ補修
 ラジエータ
 サイドエンブレム脱落
 純正シートのガタつき
 トランク雨漏り
 
●Maintenance●
 リアアッパーマウント交換
 ドアウィンドウ調整
 エンジンマウント交換
 ミッションマウント交換
 エアコンベルト交換
 オルタネーターベルト交換
 ベルトテンショナー交換
 ウォーターポンプ交換
 フューエルフィルタ交換
 
●Tips●
 ネジはどこ?
 リア小物入れ脱着
 純正オーディオ脱着
 センターコンソール脱着
 グローブボックス脱着
 ハンドルコラム脱着
 メーターパネル脱着
 純正シート脱着
 



ラジエータトラブル

ある日の午後。所用で出かけることになり、黒森1号を走らせる。快適なクルージングとは言い難いが、ストレスが溜まるほど渋滞しているわけではない。普段ならそれなりの回転数までエンジンを回すところだが、ガソリンが心許ないこともあって、黒森にしてはかな〜りおとなしく走ることになった。ほぼ1時間、のんびりペースでのドライブを楽しんで目的地に到着。駐車場に車を停めた瞬間……

ぼんっ!

しゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・

一瞬、何がおこったのか理解できなかった。大きな破裂音が響いた瞬間、ボンネットから盛大に白煙が吹き出す。立ちこめる甘ったるいような臭いは……間違いなくクーラントの臭い。ということは……慌ててボンネットを開け、エンジンを切る(本当はエンジンを切ってからボンネットを開けるべき。かな〜り動転していた模様)。思ったとおり、エンジンルームはクーラントまみれ。足下には湯気を上げるドぎつい緑色の池ができている。水周りのホースが外れた?ラジエータ本体が死んだ?
音と白煙で野次馬が集まってくるが、「すんません、ラジエータ壊して水吹いてしもたんですわ(^^ゞ」というと、なんとなくつまらなさそうに立ち去っていく(^^;
原因は何であれ、この状態では一歩も動くことができない。あぁ、車検も間近というのに……orz

動揺していても事態は好転しないので、まずは現状の確認。ボンネットの裏側が盛大に濡れているので、ラジエータ下部ではなく上の方で吹いたようだ。ラジエータキャップの閉め方が甘かったかと思ったが、キャップはしっかり閉まっていた。となるとホースが抜けたか?手が届く範囲で確認してみたが、どれもしっかりとしていて抜けてはいない。残るはラジエータ本体の破損が考えられるが、ボンネットを開けた状態で見える範囲では異常があるようには見えない。黒森1号はラジエータとリザーバタンクの継ぎ目から水漏れが確認されていたので、この水漏れしている継ぎ目あたりから一気に吹いてしまったかとも思ったが、どう見ても下から吹いたようには見えない。あれこれ考えてみたが原因は見えてこないし、ここにいてもトラブルが治るわけでもない。
いつもの黒森なら自宅でゆっくり原因究明、個人輸入でパーツを調達して修理をするとこだが、車検の期限も迫っているのでのんびりしているヒマはない。今回は自宅近くの修理工場に連絡を入れて修理をお願いすることにする。この工場は嫁さんの友達の実家で、オヤジさんや若旦那とも家族ぐるみのつき合いがある。車検前に予定外の出費は必要になるが、工賃はディーラーに持ち込むよりも遙かに安いし多少の無理も聞いてくれる。以前、タイヤの入れ替えとバランス取りをお願いしたときもかなりリーズナブルな請求だった。というわけで電話を入れると、まずは若奥さんが出ていつもの世間話モードに引き込まれそうになる(笑)若旦那に代わってもらって車の状態を伝えると「他の仕事は後回しにするからすぐに持ってこい!」と言ってくれた。残念ながらレッカーや積車は持っていないとのことなので(田舎の町工場だから仕方ないか)、工場までの回送はJAFに頼むことになった。

JAFのレッカー車で工場に着くと、すぐに若旦那が黒森1号の状態を確認してくれた。まずはライトで照らして目視で確認。キャップ、ホース、リザーバタンク周りを見るものの、見える範囲での異常は確認できないとのこと。いつの間にかオヤジさんも出てきて1号をのぞき込んでいる。やはりラジエータを外してみないと原因はわかりそうにないので早速作業にかかる。BMWの整備経験はほとんどないとは言え、そこはやはりプロ。ある程度見れば構造が判断できるだけの経験値はあるし、黒森が覚えている範囲を説明すれば、すぐにラジエータ本体を引きずり出せばよいところまで分解できた。引きずり出したラジエータを見て若旦那が一言。

「なんや?この穴は!」

穴?恐る恐る見てみると……確かにが開いている。いや、裂けていると言った方が適切か。リザーバタンクとラジエータコアを繋ぐ樹脂部分がパックリと裂けている!

穴といか裂け目

なんとなく状況が見えてきた。
先に書いたように、以前から水漏れがあったことは認識していた。リザーバタンクの残りが少なくなってくるとクーラントを注ぎ足すようにしていたが、ここしばらくはそれをしていなかった。水温も極端に上昇していなし、少しくらいなら大丈夫だと思っていたが……結果はコレである。orz

結局、1号はこのまま入院となった。
幸いなことにラジエータの在庫がすぐに見つかったので、数日で退院して車検を通す事ができた。

たかが水漏れ、されど水漏れ。Z3やE36のようにリザーバタンク一体型のラジエータでは、このような水漏れがよくあるらしい。根本的解決にはラジエータ交換以外に方法は無さそうだ。水漏れが見つかったら早めの対策をお勧めする。黒森のように駐車場でトラブルが出たらまだマシだが、もし、走行中だったら……

【PR】Z3用ラジエーターの検索はこちらから